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採用はイメージを大切に

採用担当にとって、どんな人を採用すればいいのか、悩むところです。たとえば営業職であれば、活きが良くって元気で明るい人、話が上手で論理的に組み立てられる人、聞き上手な人、時間を守れる人、清潔感のある人、アイデアが豊富な人。そんな個人能力に加えて、雰囲気にうまく溶け込んでチームとして仕事をしてくれそうな人を選びたいというのが、採用に臨む担当者にとっては皆さん共通の思いではありませんか。しかし、採用は難しいですね。せっかく採用した人が思ったような活躍をしてくれなかったり、3ヵ月で退職してしまったり、また、もっと悪いケースはマイナスの雰囲気づくりをしてしまったり、となかなかうまくことが進まないのが採用とも言えるのではないでしょうか。

■個性の発揮場所をイメージしてみる

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たとえば営業職。先にあげたような能力を持った人。こんな人がうまく面接に来てくれると良いのですが、実際なかなかそううまくはいきません。こんな時、その人が入社したあとでチカラを発揮してくれそうなシーンを思い描いてみるのもひとつの手。営業職であれば、本来の能力として、新規開拓を行いその後は既成客として取引額を管理維持発展させていく。これが本来の営業職の完全な姿。しかし、人によっては、新規開拓は上手だけれど取引が始まってお客さんとなったあと取引額を伸ばしていくのはあまり得意ではないという人もいます。また、新規開拓は苦手だけれど一旦お客さんになって打ち解けると水を得た魚のようにイキイキと仕事をする人もいます。面接に来た応募者が、新規のお客さまに対して何ら憶することなく会社を売り込んでいけるのか、また、新規開拓は苦手だけれど既存客の伸長を実現するのが得意なタイプなのか、実際の仕事をイメージしてその応募者を仕事シーンに当てはめて考えてみると、適正な判断ができることがあります。

■イメージの捉え方

営業職で考えると、新規開拓と既存取引の拡大。売上アップのためにはこのふたつしかありません。新規開拓にはどんな能力が必要でしょうか。初めての人とも憶ぜず話ができる能力。会社の特長をしっかりPRできる能力。相手の考え方や状況を瞬時に把握できる能力。相手がどこに関心があるのか見抜く能力。会社として取引をしていい相手かどうか判断できる能力。相手の出方に応じて臨機応変に対応する能力、等々。ここに応募者がいます。果たして新規開拓ができる人なのかどうか。まず、人当りはどうでしょうか。こちらの話をしっかり理解して応答してくれているでしょうか。話し方はわかりやすいでしょうか。こちらの気持ちを把握しようとしてくれているでしょうか。服装はどうでしょうか。清潔感はありますか。いろいろな角度で提案できそうでしょうか。いかがでしょう。こんな見かたをしながら自分の会社の仕事シーンをリンクさせて考えてみると、応募者に何か可能性を感じられませんか。

■適材適所

就業人口が減っている現代では、今いる社員の人にいかに活躍してもらえる環境を用意するのかを考えなければいけない時代ではないでしょうか。言いかえると個人個人の考え方や生活環境、仕事の適性に応じて適材適所の仕事環境を準備する。一旦入社した人をできるだけ辞めさせない。女性が結婚出産後も働ける環境を準備する。高齢者の雇用を考える。新規の採用計画と同時に無駄な離職を抑える社内システムの構築を検討する。こんな考え方や行動が大事な時代がやってきています。新規採用に関しても就業人口が減っている現代においては自社の希望にピッタリという人の応募~獲得は難しくなってきています。こんな時代だからこそ、応募者が持つ現在のポテンシャルよりも将来のポテンシャルを見出すためのイメージングを行い、良い人財の発掘を行いたいものです。