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自己紹介と自己PRを採用現場で使い分ける!

採用面接時、応募者に、自己紹介をしてもらうケースは多いと思います。どこで育ってこんな学校に行って〇〇の勉強をしこんな資格をとって今は何々を目指しています。まあ、こんな感じでしょうか。しかし、よくよく考えてみるとこのような情報を面接時に聞くことは、ほぼ履歴書に書かれていることを聞くことになってあまり意味あることとは思えません。履歴書に書かれている情報を口頭で再度おさらいしてもらっても既にわかっている情報の焼き直しですからあまり有意義ではありませんね。やはりここはしっかりと自己PRを行っていただくことがこの人を欲しいかどうかを判断する大事なポイントではないでしょうか。では、自己紹介と自己PRはどこが違うのでしょうか。

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自己紹介は、先にも話しましたが、自分の紹介です。生まれや育ちは何処で学校ではこんな勉強をしアルバイトはどこそこで行い将来こんな仕事をしたいと考えています。つまり自分の紹介ですね。これに対して自己PRは、自分の特長や考え方の説明です。自分の長所はこれこれしかじかで、その長所をもってしてこんな評価を受けました。学校ではこんな勉強をしてその一部をこんなカタチで仕事に活かせるのではないかと考えています。貴社では今後〇〇に力を入れていくということなので自分が培ってきた○〇の能力がその仕事のこういう分野で生かせるのではないかと考えています。自己紹介をされた側(採用側)は、応募者からの自己紹介を受けて、ああ、そうですか。といっておしまいです。しかし自己PRを受けた側は、よく相手の特長や考え方がわかり、この人が自社に入社してくれたら、こんな仕事が任せられそうかな~などというイメージを持ちやすくなるでしょう。話もきっと弾みます。

実は、交流会や商談会の場での会社紹介やPR話でも、けっこう自己(会社)紹介だけに終わって自己(会社)PRまで行っていない人に出会います。そう、何年も社会人として仕事をしている人でも自己PRをうまく行える人は意外と少ないのです。いわんや学生であればなおさら難しいことになります。面接時に、いきなり、「自己PRを行ってください。」と学生に伝えたなら、間違いなくそれは自己紹介になってしまうことでしょう。自己紹介は先にも述べましたが履歴書の焼き直しなのであまり意味はありませんね。ここは事前(面接日の前)に「面接時に自己PRを行っていただきます。」としっかり学生に伝えましょう。その連絡の際、「自己PRは自己紹介とは違います。」といったメッセージを付け添えるのも肝要です。実はここまで事前に伝えても学生の半数以上は、自己PRではなく、自己紹介をしてしまいがちなのです。

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次に手法を少しお話しします。自己PRを分数で縛ることをお薦めします。分数で縛るとはPR時間に時間制限をつけることです。自己PRを1分で、2分で、3分で行ってください!といった要領です。分数で縛ることで、その分数あたりの話のまとめ方が必要となります。これは課題に対するその人の対処能力をみることができると共に、会社への入社志望度も測ることができます。入社志望度の少ない学生はあまり熱心には練習してきません。話しの時間も不正確です。志望度の高い人はしっかり練習してきます。ここで、内定後入社してくれそうな人か他に行ってしまいそうな人かおおよそ判断できます。事前に伝えた課題をしっかり準備し実行できる人かいい加減に考えている人かも判断できます。一般に、1分という時間は自己PRをする時間としては短すぎます。2分は話をまとめるには中途半端な時間なのでまとめ方が難しいですね。3分は起承転結をベースにしっかり話を組み立てることができますが、内容が乏しければ時間を持て余してしまいす。1分バージョン、2分バージョン、3分バージョン。それぞれを応募者に選ばせてもいいと思います。応募者がどの時間を選択するのかで、応募者の考え方や理解力や能力が把握できます。