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大卒内定率80パーセント

2016年3月卒業予定の大学生の就職内定率は80パーセント。昨年同期に比べて0.1ポイント上昇しているとのこと。その内、女子は82パーセントです。

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文部科学省、厚生労働省が1月20日発表した数字によれば、2016年3月卒業予定の大学生の2015年12月1日時点の就職内定率は80.4%で、昨年同期に比べて0.1ポイント上昇しているとのこと。リーマンショック以降5年連続の上昇で、リーマンショック以前の数字と同水準に達した模様です。

文科科学省によれば2016年3月卒業時の内定率は2015年度の96.7%と同等かそれを上回るペースとみているそうです。2015年は大企業(経団連加盟企業)が採用選考開始(面接)を2014年度の4月から8月に4か月遅らせるなど、就職活動日程が先送りされた影響もあり、2015年度は10月1日時点の就職内定率は66%となっていましたが、この数字は前年2015年を下回っており、それが2か月後の12月1日時点で逆転し5年前の水準に戻りました。

男女で比べると、女子の内定率は82%で12月時点として1966年の調査開始以来最高を記録した様子。ちなみに男子は79%でした。これは小売り業や人材不足の介護業界や保育業界など女性の能力が必要とされる求人が増え女子大学生の引き合いが高まったことも要因のひとつのよう。

地域別でみると、関東86%、近畿81%、中部78%、北海道東北76%、中国四国71%、九州70%と、やはり就職先や求人の多い都市部ほど内定率が高くなっています。全ての大学生中、就職を希望する人は78%で、これも高い数字となっています。雇用環境が良い今の時期に就職を決めてしまいたいと考える学生が多いようです。ただし中小企業では採用活動を続けている企業も少なくありません。学生に人気の高い大企業から先に採用活動が終息していくのは例年どおりです。ただ、年が明けた現在優秀な学生が残っているわけもなく、中小企業の採用には寒風が吹いています。中国経済の失速もありグローバルな展開を図っている企業の採用控えも懸念されますが、リーマンショック以降採用を絞った企業ばかりなので、2017年卒のマーケットは学生有利で動くとみて間違いないでしょう。