面接時ここを注視!
マイナビから公開されている「2017卒マイナビ企業採用活動調査」に、採用担当者が面接時に注視するポイントに関しデータが記載されています。採用担当の皆さん、いったいどんな点を主に見ているのでしょうか。
■明るさ・笑顔・人当りの良さが一番
注視する点で皆さんが選んだ項目の多い順に紹介してみます。
一番多かったのが、①明るさ・笑顔・人当りの良さです。二番目は②入社したいという熱意でした。
三番以下順に紹介します。
③素直さや伸びしろなどの成長可能性
④職場の雰囲気に合うか
⑤真面目さ・誠実さ
⑥臨機応変に対応できるか
⑦地頭の良さ
⑧バランスの良さ
⑨企業・業界理解の深さ
⑩自己紹介・自己PRの内容
⑪言葉づかい・態度
⑫技術的・専門的知識
⑬個性的な人間か
⑭その他
となっています。
いかがでしょうか。どの項目も大切にしたい項目ではないでしょうか。これら項目を全て満たしているような学生であれば二つ返事で採用を伝えたいところでは。
■業界で大きく違う評価
企業全体で一位として紹介した「明るさ・笑顔・人当りの良さ」ですが、業界ごとに見ていくと実は随分意識が異なっています。
「明るさ・笑顔・人当りの良さ」は、小売業や金融、商社ではかなり高い数値(小売りはダントツに高い)になっていますが、マスコミやソフトウェア・通信業界ではそこまで高くない(他の項目が一番と考えられている)のです。
たとえばマスコミやソフトウェア・通信業界では、「明るさ・笑顔・人当りの良さ」より「素直さや伸びしろなどの成長可能性」が評価され一位となっています。
またマスコミ業界の二位は「職場の雰囲気にあうか」ですが、ソフトウェア・通信業界ではそこはあまり評価されず「入社したいという熱意」が二位となっています。建設業や製造業では、「入社したいという熱意」が一位です。
またマスコミ業界やソフトウェア・通信業界では、「地頭の良さ」を評価する割合が他業界に比べ大変高くなっています。
このように業界によって学生を評価するポイントにバラツキがある結果となっています。
■上位三項目からチョイス
調査は、各項目から重要度の高いポイントを上位3つ抽出する形式でアンケートとしてまとめられました。
全体で一位になった「明るさ・笑顔・人当りの良さ」は、仕事を行っていく上で基本中の基本の項目で、これがなくてもいいという業界・職種はないのではと思います。仮に人に接することの極端に少ない仕事、たとえば、作業ラインで黙々と作業するといった仕事の場合、明るさや笑顔や人当りの良さは直接業務に必要ないかもしれませんが、明るさや笑顔や人当りの良さがあれば人とのコミュニケーションも取り易く、うまく人とコミュニケーションがとられればラインの仕事もよりスムーズに運びやすくなるでしょう。たとえばラインの改善提案などはまさにその代表といえるのではないでしょうか。
二位の「入社したい熱意」も同じようにうなづけます。同業界にもいろいろな企業があって、その中のどこでもいいから入社したいでは正直困るのであって、ここがいいから入社したいとはっきり伝えてもらいたいものです。
三位の「素直さや伸びしろなどの成長可能性」は戦力として考えた時最も重要視したいポイントでこれを持っている人は大いに期待していい人材でしょう。
四位以下もほとんどビジネスには必要不可欠な項目なので、三択で選ぶには担当者にとっては少し酷な気がします。