面接時、応募者にこう聞きたい!
面接時、応募者にここをこう聞きたい。“志望動機”
面接官であるあなたは、面接時に応募者に対してどんなことを質問しているのでしょうか。質問の内容や聞き方で、面接官が受け取る情報に差が出てきます。つまり採用するべき人なのかそうではない人なのかの情報が、質問内容に応じて的確にとれたりとれなかったりするわけです。こんな質問をすれば(こう聞いていれば)応募者の別な回答を引き出せ違った判断ができたのに・・・。採用はしたけれど自社に合う人ではなかった、と後悔しないように、面接時の質問項目もよく吟味して面接現場に臨みたいところですね。
■志望動機
殆どの面接官が聞く質問項目に志望動機があると思います。仕事を選ぶ際にその仕事をやりたいのかやりたくないのかはやはり大きなモチベーションになってきます。もちろん初めからやりたくない仕事に応募してくる応募者はいないと思いますが、自分の適性がよくわかっていない人は自分に合わない職種に応募してくる可能性はおおいにあります。特に新卒の場合は社員としての仕事経験がないのでこの傾向が強く見られます。キャリア採用の場合は応募者は一定の仕事経験があるので自分の適性を理解していない人はいないと思われがちですが、新卒に比べると少ないとはいえ、そんな人は確かに存在します。志望動機を聞くと、応募者がどのくらい自分の適性を理解しているのか、どのくらい仕事内容を理解しているのかを判断することができます。どうして当社を選んでいただいたのですか。どうして営業の仕事がしたいのですか。とまず聞いてみます。
■掘り下げて聞いてみる
新卒応募者は答えます。業界でも〇〇な特長をもっている貴社の環境下で自分の特性を生かしたい。人と接することが好きなので営業職を志望しています。キャリア組はこう答えるでしょうか。自由闊達な社風の貴社でこれまで培ってきた自分の技術力を遠慮することなく発揮したい。この場合、大事なことは、そうですか。と話をそこで切ってしまわないこと。たとえば、新卒の場合はこう続けます。〇〇さんの特性を当社の仕事のどんな部分で活かせると思いますか。人と接することが好きということですが営業の現場でどう活かせそうですか。営業の経験はないと思いますがイメージでもいいのでお答えいただけますか。このように具体的に話の深い部分を聞いていくとその応募者が考えている仕事イメージの深度がわかります。うわべだけで捉えているのか、深くものごとを考えることができる人なのかどうか、がわかります。深くものごとを考えることができる人はいろいろな想定を行ってその際の対処の仕方も準備できるので仕事上の失敗も少ないし成長も早いでしょう。面接の質問の要点。それは志望動機は掘り下げて聞いてみる。です。
■思考力の深さ
人と接することが好き。これを営業の現場でどう活かす?この質問に対して次のような答えが返ってきたら採用相手として最適な人かもしれません。「人と接することが好き。これは私の特長です。初めての人でも話すことはまったく苦になりません。話しにくい人でもまず自分を紹介することで相手の警戒感を解いてから打ち解けるようにします。ですから言葉はとても大事にしていています。どんな言葉づかいをすれば自分の考えていることが相手に伝わるのか、わかってもらえるのか。こんな意識を常に持って相手と話すようにしています。相手の時々の状況を察するのも大事です。今、相手は時間がないのか、時間に余裕があるのか。自分を気に入ってもらえているのか、そうではないのか。こんなことを常に意識して人と接しています。」質問に対して思考力が深ければ深いほど相手の予想を上回る回答が返ってきます。また、仕事上でいろいろな事態を想定しそれに対処することに役立ちます。思考力の深さを知るために面接時に相手の言葉に対し深堀りして質問することが有効になるのですね。