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【インタビュー】vol.1
私はここを見て応募を決めました

現役社員に就活生当時を振り返るインタビュー。
今回は、デザイン会社に勤めるKさんにお話を伺いました。

■どのようにして今の会社を見つけられましたか?

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某就職ナビを通して。
会社説明会の宣伝メッセージを受け取ったのがきっかけでした。
就職ナビに登録していると、自分の登録している情報(大学、専攻、希望業種/業界、など)に応じて、企業から一斉送信メッセージが届きます。
そのメッセージも、少し読めばこちらのプロフィールをきちんと読んだ上で個別に書いたものではないということがわかるのに「あなたへの特別オファー!」といったタイトルのものだったり、あからさまにこちらの情報とは関係なく手当たり次第に送信しているものがほとんど。
メッセージを受け取ってもその企業にエントリーしたいと思うことはほとんどありませんでした。
その中で、今の会社からの宣伝メッセージは「◯◯大学(自分の通っていた大学)の皆様へ」という簡素なタイトルでした。そこに好感が持てたし、自分の志望している職種だったので説明会に行ってみようと思いました。

■エントリーする際、最も重要視していたのはどの点ですか?

まず職種、次は給料、そして土日祝日がきっちり休みかどうか、です!

■説明会で印象的だったことはありますか?

入社を決めた会社の他に説明会へ行ったのが2社で、合計3社の説明会に参加しました。
ひとつは若さ溢れるベンチャー企業。もうひとつがやたらと体育会系な企業。
どの会社でもアンケートはありました。
ベンチャー企業の方は、主にデジタル領域を扱う会社でした。紙で見せるよりも動画や実際のモノを見せた方が早いという判断か、紙媒体での配布資料はなかったと記憶しています。

入社を決めた会社の説明会はその2社のあとに参加したので、この会社は落ち着いてきちんとしているな、という印象でした。
説明会はオフィス内のミーティングスペースで行われたため、先輩社員が実際に仕事をしている様子を垣間見ることができました。それも併せての上記の印象です。
また、大学の就職課からは「説明会や面接では、興味と意欲があることを見せるため、絶対になにかしら質問せよ」という指導を受けていました。
入社を決めた会社の説明会では、とても積極的に質問する方が同じ回に参加していて、聞きたいことはあらかた先に聞かれたのでとても焦ったことを覚えています。

■面接で印象的だったことはありますか?

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デザイナー志望だったため、いままで制作した作品を持参して面接に臨みました。
その中で、自分でデザインしたCDジャケットと歌詞カードがあったのですが、代表との面接の際にそれを提出したら、眼鏡を外してじっくりと歌詞カードを読まれていました。
まさかそこまでまじまじと歌詞カードまで読まれるとは思っておらず、すさまじくネガティブな内容のものだったので「あ…落ちた…」と思いました。

■今の会社に入社を決めた理由を教えてください。

自分の求める待遇と合致していたのと、デザイン系の会社にしては珍しく、基本的に代理店を通さない取引形態をとっているところ、また社内にグラフィックとwebの両方の部門があるというところに魅力を感じたのが主な理由です。

■就職活動時、疑問に思っていることなどはありましたか?

たくさんありました。
就職ナビの過剰なまでにエントリーを煽る仕組みは一体なんなんだと思っていましたし、新卒の就活は平均エントリー社数50前後、というニュースや情報を見ていて、これは企業と学生が互いに必要以上に疲弊するだけじゃないのか、本当にそこまでたくさんエントリーすることが必要なのか…と、かなり疑問を感じていました。なんならいまでも疑問に思っています。
また、学生でいられるモラトリアム期間は(いわゆる、日本で通常とされるレールを行くのであれば)完全に人生の前半に固まっているけれど、モラトリアム期間と社会人期間を半年や1年毎だとか一定のスパンで交互に挟み、うまく慣らしていける仕組みがあれば、社会に出ていくことに対してこんなに不安を抱くこともないのになあ…などと思いながら就職活動をしていました。