女性の方が優秀?って本当なの
働く人の数を男女別でみた場合、男性の方がまだまだ多いと言えますが、最近はいろいろな業界で女性の活躍が目立ってきていますね。
ここ数年よく耳にするのが、新卒学生は女性の方が優秀だ、ということば。
これは、売上規模が兆単位の上場企業でも、身近な中小企業でもよく聞きます。実は私たちの会社もここ数年は女性の採用率が大きく上がっています。
ということはやはり女性の方が優秀なのでしょうか。
またそれはどうしてか?・・・。
今から30年以上前の話ですが、女性の社会進出がさかんになって男女平等がしきりに叫ばれた時代がありました。
あれから30年経った今はどうでしょうか。
30年経った現在確かに働く女性は増えています。ここ数年では男性の就業人数は減って女性の就業人数は逆に増えています。でも社会的立場で男女を比較してみると女性の社会進出が進んでいるとは言えない様子が垣間見えます。
たとえば女性管理職の数は男性のそれとは比較にならないほど少ない。
ではやはりビジネスにおいてはやはり男性が優秀なのでしょうか。
どうも冒頭の見解とは真逆ですが・・・。
ここで男女の性によるライフワークを考えてみます。
男女の大きな差と言えばやはり女性は子を産むということです。女性は妊娠から出産、子育てという女性としての大業をこなすがゆえにどうしても仕事を続けていくという観点からは不利を否めません。出産以降の子育て部分は父親である男性が半分分担する家庭も増えていますが、妊娠出産の部分だけはどうしても男性には代理ができません。女性に頑張ってもらう必要があります。
この期間女性は必然仕事を一旦休業しなければならず今までの就業システムではキャリア形成において女性は大いに不利を強いられる時代でした。こんな時代のあおりを受けて、今も女性管理職は数が少なく、男性管理職が多いというのが今の日本社会です。
最近はIT企業を中心に女性が働く環境も少しずつ整備され、育児休暇を経て社会復帰、そしてその後のキャリア形成に従って管理職登用という路線も現実味をおびてきている会社もありますが、そんな好ましい環境の普及度はまだまだ低いと言わざるを得ませんね。
こんな環境下ですから、女子学生は男子学生以上にしっかりしなくては就職戦線で男性と互角に戦うことはできません(企業から採用してもらえません)。
女子学生は男子学生以上に、学生時代に学業に専念し自己研鑽に励み自己主張力を身に着けようと頑張っています。その結果として、採用の現場では、女性ハキハキ、男性モジモジ、といった現象が生まれているようです。面接に臨む採用官にとっては男子学生と女子学生でどちらが目立ち優秀に思えるかは、推して知るべし、ですね。当然の結果と言えるのかもしれません。
新卒学生に限っては、女性に軍配があがりそうな今日この頃です。