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気づくチカラ

今日は採用とは少し縁遠いお話しですが、“気づき”に関して。この言葉を聞いて皆さんどんなことを思われますか。いろいろな発見、発明があって、それを応用した製品やサービスやシステム、建造物、絵画、工芸品、など幾多の人工物がこの世にあります。便利さを満喫している自動車や電子レンジやスマホなんかも気づきから生まれた産物です。惑星や生命体、地球上の自然。これ意外のモノ、つまり人間が作りだした全てのモノが、気づきから生まれた発明や発見です。こう考えると気づきってとても大切ですね。仕事ができるとかできないということ。このことも気づきのチカラでみることができます。気づく人は仕事ができるし、気づかない人は仕事で評価されない。このように言い切ってもといいと思います。それほど、最も大切にしたい、最も尊重したい能力のひとつ。ではないかと思えます。

■気づく人とそうではない人

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気づきはとても大切。これはどうしてか。気づくことで次につながる行動が生まれてくるからです。行動が生まれるのでよきにつけわるきにつけ結果が出せます。つまりP→D→C→Aサイクルに進むことができるのです。世の中にはよく気づく人とあまり気づかない人の二通りのタイプの人がいます。気づく人とは何に気づくのか、気づかない人とは何に気づかないのでしょうか。気づく人は気づくための感性を持った人です。気づかない人とはその感性が低い人のことです。気づく人は日常当たり前に行っていることやみんなが当然と思っていることの中にも新しい考え方や捉え方ができる人です。そして、気づく人の中にも、“気づいて行動している人”と“気づいてはいるけれど行動していない(行動する気がない)人”がいます。気づいて行動する人は、行動するので、何らかの結果が生まれ、P→D→C→Aサイクル実践によって次の可能性が拡がってきます。気づくけれど行動していない(行動する気がない)人は、行動しないので、結果が伴わず次のステップに進めません。せっかく気づいているのですから、ぜひ行動していただきたいと思うばかりです。よくよく考えると、気づいてはいるけれど行動していない人。このタイプの人は、行動していない(する気がない)がゆえに、結果としては、”最初から気づいていない人”と何ら変わることはないのです。もったいないですね。こんなことを考えると、気づきの感度を是非とも上げていきたいし、気づきの後、しっかり行動していきたいものですね。

■仕事の上での気づき

仕事上での気づきを見ていきましょう。営業職を例に考えてみましょう。営業がうまくいく時もあるしいかない時もあります。うまく進んでいる時はそのままでOK。問題はうまく進んでいない時ですね。どうしてうまくいかないのだろうかと考えます。マーケット環境?製品スペックの問題?価格?タイミング?売り先?説明の仕方?説明の道具?そこには必ずうまくいかない原因があります。それを気づくチカラ。これがない人はどういう行動をとるでしょうか。うまくいっていないことはわかっています。しかしその要因がわからない、気づけない。ですからそのまま放置するしかありません。そもそも自分に気づきのチカラがないことを気づいていれば上司に相談して指示をあおぐとか別の方法をチョイスできますが、それさえ気づけない人はもうそのまま放置する以外に手立てはありません。その結果、売上はそのまま。低いままです。これに対して問題に気づく人は、原因を推測し検証しやがて解決の糸口を見つけるでしょう。気づく人と気づかない人、仕事の結果の成否は火を見るより明らかですね。

■気づきの養い方

気づきの養い方。これは、物事を、それは何故か、と考える習慣から生まれてきます。何故そうなのかを深く考える、背景を考える、こうではないかと仮説を立てる、実証する。この繰り返しです。会津藩の藩訓だったでしょうか。成らぬものは成らぬ。と言う言葉があります。これはいけないことはいけない。理由や背景はどうでもいい。ダメなものは絶対ダメ。という天からの教えですね。もちろんこの世では道徳観念上、教育上、このような教えはとても大切です。でも全てをこう考えると気づきは生まれてきません。そうなっているからそう。ではなくて、何故そうなっているの。という疑問を持つこと、これが気づきの原点となります。少し前にはやったお笑いの、なんでだろう♪なんでだろう♪と同じです。全てのことは、気づかないと生まれてこないのですから。