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日に日に変わる就職状況

一日を終えて一喜一憂する。就職活動、採用活動とも、いわばこのようなことなのではないでしょうか。就職活動(採用活動)が佳境を迎えると
応募者も企業も一日一日経つごとに状況が変化します。昨日、面接に行った先が思いもよらず好印象を受けた。昨日まで第一志望としていたところに急に魅力を感じなくなった。不採用かと思っていた応募者が二度目に会ってみると意外に好印象であった。就職活動中の学生も採用活動中の企業も、一日一日で状況が異なる。これが就職(採用)の現場なのですね。

■就職前線異変あり!

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今年は、殆どの企業で来春大学卒業者の採用枠を大幅に増やしています。これは、去年までは合格のボーダーラインであった学生も採用決定に結びつくということですね。2016年の就職(採用)では、少し異変が起きているようです。そんな現場の声を聴いてみました。印刷関連を扱うある企業では・・・。「昨年までは、内々定を伝えると入社意思を持っていた学生の大半はその場で入社を決断してくれていました。ところが今年は様子が少し違っています。内々定を伝えても反応が薄く他社の選考を全て消化してから結論を出したいという学生が大半になってしまいました。こちらも内々定を伝えたあとの学生の反応なので面喰っているしはっきり言って困っています。本来内々定を出すことは企業にとっては採用する意思のあらわれなのでその言動に責任があります。ただ、入社の確約(もちろん拘束力がないこともわかっていますが)がとれないことには採用活動を辞めるわけにもいかず、仕方がないので、学生にはこう伝えて面談を終えています。「内々定はあなたの入社の意思確認が条件とさせていただいています。意思確認がとれない状況では当社も採用活動を終了できません。その過程で他の人の入社が確定した場合はご容赦いただけますか」と。

■合格ラインの引き直しが必要かも

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大手中心に各企業の採用枠が拡がっているので、必ず何処かに就職は決まるだろうという安心感が今年の学生にあるようですね。昨年までは、ある程度満足できる企業であれば早く決めて就職活動を終了。そこでもうOK。といった心理が確かに働いていたと思います。今年は少しでもチャンスの芽があれば粘って自己の希望ランキング上位の企業に入ろうと言う貪欲さが学生に見え隠れしています。こういう状況下なので大企業も多少影響を受けていると推測されます。中小はいわんや推して知るべしという採用状況でしょう。このレベルの学生が欲しいと採用担当の皆さんは目標値を設定していると思いますが、合格ラインの引き直しを迫られる2016年かもしれません。