icon01

  • facebook
  • twitter
  • google+
  • はてなブックマーク


教育は難しい!?

採用したあとに会社が行う次の大事な活動って何でしょう!?それは教育なのです。新卒の場合は、社会人となって初めて入った会社が当然ですがそれを担当することになります。新卒は、社会に出たての、いわば、ひよこさんです。右も左もわからない状況です。名刺の出し方から始まって、上席の人やお客さまとの座席関係、応接室での待ち方・座り方、尊敬語や謙譲語、ていねい語の使い方、これら基本のことを覚えていって、徐々にその会社独特のルールを覚えながら商品を知って本格的な仕事へと入っていきます。実は教育はやはり最初が肝心です。最初に会社のルール、社会のルールをしっかり覚えてもらうことで、一人前のビジネスマンへと成長していく可能性が高まります。逆に最初に十分な教育が受けられなかった、あるいは受けたけれどその後の会社の日常でそれらをあまり追及される環境ではなかった人たちは、その後の社会人としての生活に少々難が出てきます。面白いことに、これは、大手企業や一流企業に入った人がきちんとできていて、中小企業の人たちができていないというものではありません。教育の効果や結果は会社の大小、また一流・二流には関係ないのですね。

■大企業も行えていないのが社員教育

img01

一流企業・大企業に勤めている人でも、この人はどうなっているの?と思ってしまう人がいます。仕事ができるとかできないとかいう前に、ビジネスマンとして、社会人としておおいに疑問を呈したくなる人がいます。しかしこんな人でも会社入社時にはりっぱな施設でそれなりの講師について教育を受けてきたはずです。なのにできない。この大きな要因は、教育がその場かぎりのものに終わってしまってその後のビジネス現場でおろそかにされてきたことに起因しています。いいかえると先輩や上司たちがそれでいいという見方や判断をしてそのような状態のまま過ごすことを許してきたからです。約束を守れない人、時間にルーズな人、いい加減な段取りしかとれない人、人によって態度をコロッと変える人、感情に走る人。挨拶も満足にできない人。極端に言えば社会不適格者。高度経済時代から80年代のバブル期までは何もしなくてもモノが売れていました。それはマーケットが伸びていたからに他なりません。こんな時代は社会人不適格者でも生き残れました。しかし、モノが(大量に)売れない、基本的なモノは揃っている、多から個への時代では、社会人不適格者が会社に居ては大問題ですね。社員教育をどう行っていくのかを真剣に考える時がやってきています。

■じっくりゆっくり取り組む

教育は一朝一夕にできるものではなく、じっくり時間をかけて行っていき、本人の気づきと併せて根気よく続けるものです。これは、皆さんのご家庭とまったく同じではないでしょうか。子供たちの教育も何かセミナーや勉強会を行えばそれで完了と言うものではないはず。会社内の教育活動も気長に愛情を持って指導していくと思いのほかうまくいきます。新入社員研修、入社1年研修、入社3年研修、主任研修、課長研修、こんな風に教育制度やその機会は多くあります。せっかく行った研修を無駄にしない、効率的に活かす、効果を高める、このためには、日常の活動、研修内容の消化吸収が大事になってきます。研修で習った、覚えた、自覚したことを日常で振り返る、考える機会と時間の創出。この時の考え方ですが、会社内部の人間だけではうまくいかない(伝わらない)ことがあります。家庭内で父親が子供に言い聞かせようとしてもなかなかうまく伝わらないことありますね。こんな時は外部講師やコンサルタントの導入を検討してみてください。会社内部の人による研修指導、会社外部スタッフによる気づきの創出。これらのことをミックスして根気よく続けていく。教育は、急がば回れ、です。