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就職(採用)戦線異状あり!?

今年も3月1日付で就職(採用)戦線が始まりました。例年に比べて、今年はどうでしょう。ちょっと変化を感じます。

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広告会社の採用担当です。3月から説明会の告知を始め、4月中旬から一日3回開催していますが、学生の出足が少し鈍い気がします。6日間で合計18回行う予定で組んでいますが、現状どの会も平均2~3名程度の応募数です。今年は学生が有利な就職環境ということが報道されていて、皆さんどの会社も説明会を増やしているということですね。

当社もそのことを考慮して通常より2倍の回数を予定しています。当社の場合、会社会議室を使って行うのでその会場が狭いことと、学生ひとりひとりとのコンタクトやコミュニケーションを重視しているので、1回の定員は15名としています。だいたい参加率は50%前後なので、1回の説明会あたりで、7~8名の学生と会うことになります。説明会は開催が早い順から埋まっていく傾向にあります。当社の場合、午前1回、午後2回で組んでいます。どの回が人気ということはなく、学生にとっては午前も午後もあまり関係なく参加してくれます。私などは、午前は電車が混んでいるのと、気が何となくせわしいので、午後開催を選ぶと思うのですが、若い人たちにとってはさして気にならないのかもしれません。昨年あたりでは、告知して間もなく半分程度は埋まっていたので、やはり今年は学生優位の報道どおり、他社にも分散してしまっているのだと思えます。

当社の場合、学生へのダイレクトメールが3万通ありますので、説明会の3週間前から順次送るように手配しています。関東にある私立大学から優先にダイレクトメールを発送していきます。Aランク、Bランク、Cランクと学校を分けて考えると、Bランク、Aランク、Cランクといった順で発送していきます。狙いはBランクの大学で資質のありそうな学生を照準にしています。Aランクの学生はなかなか取れませんが、取れたとしても、先々、会社に溶け込んでくれるかどうか、といった点で多少の不安が残ります。それと比較すると、Bランクの学生は受験で多少の挫折感や不条理を経験しているという点で、当社としては長く働いてくれるのではと期待感を持っています。

最近の特徴としては、女性比率の多さでしょうか。説明会参加者の7割は女性です。当然、女性の採用が増えています。これは、何も当社だけのことではなく、当社の取引先である年間の売り上げ額が数兆円という東証一部上場企業でも同じ傾向にあるようです。女性の時代と言われて久しいのですが、今後は、働き手が減少する中で、女性が働いていく環境を整備していく必要も感じています。時短勤務、不規則勤務、在宅勤務のようなこれまでにない働き方を構築して企業が勝ち残っていく気がしているのは私だけではないのではないでしょうか。今年の説明会もおそらく女性が多くなると容易に予想されます。採用担当としては、男性比率を上げたいのですが、こればかりは、妙案が浮かばずに困っている昨今です。