【就活生の一日】vol.3
就活生の一日・面接編
就活生はもちろん、企業側も緊張する「面接」。今回は、とある包材関係の会社の面接を受けたYさんにお話しを聞きました。
エントリーシートでお断りされ続け、面接にもなかなか進めなかった私にとって、これが初めての面接。学生の頃にOG・OB訪問やインターンなども全くして来なかったため、「会社に行って、自分より何歳も年上の現役社会人の方と話す」ということ自体に少し緊張していました。
これは就活全体に言えることですが、私は昔からとんでもない方向音痴なため、前日に最寄り駅から会社までのルートを入念に調べてから(Googleのストリートビューでイメトレをしたりもしてました)、面接や説明会等に臨んでいました。私にとってまず「会場にたどり着く」ことが就活ににおける最初で最大の関門でしたね(笑)行きの電車の中では、ESを書いた際に作成した資料をおさらいしたり、会社に対する自分の思いを頭の中でまとめたりしていました。
正直言って会社によって何を聞かれるか全く分からない面接。巷では面接の回答集なども見かけますが、人と人とのやり取りに、台本なんてものがあってはたまりません。ありのままの自分、その場のノリで楽しく話すをモットーに。「面接」ではなく未来の上司になるかもしれない方と、会社について語り合いに行く、というような軽い気持ちで臨むように心がけていました。そのため私は「面接対策」といえるような物は特に何もしていませんでした。必要なのは会社について語れるだけの最低限の知識と、会社に対する明確な自分の思いだけだと思います。
タイミングが良かったためか、この会社での面接は1日で1次面接、2次面接、そしてそのまま最終の社長面接に進むという非常にスピーディーな展開となりました。1次面接ではコンパクトな会議室に私1人:面接官7人。予想外の大人数を前に少し気がひけましたが、「面接を、会話を楽しもう」ということを常に念頭に置き、あまり緊張することなく自由に自分の思いをぶつけることができました。二次では大学で製作した作品をまとめたポートフォリオを見せながらの面接。「ポートフォリオ」という話題があったため1次よりも私自身のことについて深い話をすることができ、場も盛り上がりました。
面接はもちろん緊張する物ではありますが、私は一度も嫌だと思ったことがありません。面接を通じて、会社やそこで働く人の雰囲気を直接感じ取ることが出来ますし、普通に生活していればまず接点がないような年代や役職の方々と情報交換や会話ができる、滅多にない貴重な機会だと思います。たとえそこにご縁がなく残念な結果になってしまったとしても、面接を通じて得られたものは大きいのではないでしょうか。どんなことでも楽しめる余裕を持ち、全てを経験に変えよう。そんなことを心がけて私は面接を、就活を乗り越えていました。