学生に注目される会社プロフィールのつくり方
中小企業の採用担当の皆さま。学生に対して自社をどのようにPRしていますか。
PRのメディアは、就職ナビ(マイナビ、リクナビ)を筆頭に、会社案内、自社ホームページ、採用専門サイト、PRビデオ映像、合同会社説明会で配布するチラシや販促品などいろいろありますが、どれもきちんとそのメディア特性を捉えて作成すべきです。メディア別にポイントを整理してみます。
■就職ナビでの自社PR
新卒採用活動を行う企業のうち、大手就職ナビは学生へのアプローチメディアとして大半の企業が活用していると思います。
特に中小企業の場合、知名度が大企業に比べ圧倒的に低いため、会社の存在を学生に知ってもらうことがまず第一関門となります。大企業の場合、仮に就職ナビに掲載しない場合も企業名からその採用募集活動の情報を学生に把握してもらえる可能性を大きく含んでいます。
しかし中小はよほどの有名企業でないかぎりそれは望めません。そこで就職ナビへ掲載し、自社が大学卒業者対象に採用活動を行っている旨の告知をする必要があります。
■見られる原稿づくり
就職ナビには大手から中小までありますが、たいていの企業はマイナビとリクナビに掲出していると思います。2社が双璧と言えるのではないでしょうか。
中小企業の場合、どちらかと言えばマイナビ掲出が多いと思います。いずれにしろ就職ナビに掲載し、あとは学生から自社の情報が見られることを待つわけですが、数千社単位で掲載企業があってその中で自社の業界に注目してもらい自社情報を読んでもらえるようにするためには、掲載内容に工夫を加える必要があります。
企業にとっては学生からのアプローチを待つしかない状況です。学生側からみると数千社の情報の中から興味ある業界を絞ってそのなかの企業情報を閲覧して行くわけですが、この時学生の気を引けるのか引けないのかで、エントリーに繋がったり繋がらなかったりするわけです。
■学生の気持ちにささる原稿をつくる
①人の役に立てる仕事、②何かを達成したい、③スキルや知識を活かせる、④社会貢献、⑤成果を認めてもらう、⑥人間関係や職場環境、⑦自立してやっていけるスキル、⑦いろいろなことにチャレンジ、⑧グループでまとめていける仕事、⑨高い給料、⑩仕事量や時間を自分でコントロール、⑪企画やアイデアを仕事に、⑫自分で意思決定できる仕事、⑬体を動かす仕事、⑭リーダーとなって仕事をしたい、⑮創造力あふれる仕事。
これは2016年に大学を卒業した人に対して行ったアンケートで、質問内容は、「どんな仕事をしたいか」です。つまり当世学生が心に描いている自分の将来の仕事に対するイメージや願望です。
いかがですか。あなたの会社や仕事の中に、この15項目のうちいくつかは当てはまる項目があるはず。会社紹介のキャッチコピーにこの内容を網羅して学生に注目されるプロフィールを打ち出してみてはいかがですか。
そしてこの中の項目の内いくつかは大企業より中小企業の方が働く人に対して与えやすいということに気づかされます。中小であるからこその魅力的プロフィールが創れると思います。