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女子内定率が過去最高の年に

就職内定率は企業の景気観、景気の先行き感を反映して上下するが、2017年大学卒業者の就職内定率は、ここのところの学生売り手市場の効果もあって高水準に達している模様である。男女併せて71.2%で1996年の調査開始以来過去2番目の高水準に落ち着いている。(数字は10月1日時点のもの)。特に女子大学生の内定率は73.6%で過去最高の数字となっている。

■女子の就職内定率73.6%

2016年11月19日付の日本経済新聞朝刊(38面)によれば、10月1日時点の大学生就職内定率は71.2%で、前年同期より4.7ポイント上昇していることが文部科学・厚生労働省の調査で判明。1996年調査開始以来・1997年の73.6%に次ぐ高水準という。特に女子学生の内定率は73.6%で過去最高を記録している。

文科省は「企業の採用は引き続き堅調。女性活躍の機運の高まりを受け女子を積極採用する企業も増えている」と説明。売り手市場の採用状況を反映し就職を望む大学生の割合を示す就職希望率も79.7%と過去最高だった昨年を更新した。
調査は全国の62大学の学生4770人を抽出して実施。卒業後に就職を希望する学生のうち、既に就職が決まった割合を内定率としている。今回高水準だったのは、前年は大学4年の8月だった採用面接の解禁が今年は6月に前倒しされた影響もあるとみられる。と記事は紹介している。

■女性活躍は世界的潮流

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採用面接解禁が2016年卒の8月から2017年卒は6月へと2ヵ月早くなって活動時期が前倒しされた影響は否定できないが、女子大学生内定率が上がったのは他の要因に起因しているのではないだろうか。その際たる要因としては記事でも触れられているように女性の活躍シーンが目立って増えていることである。
ドイツ首相はアンゲラ・メルクルであるしイギリス首相はテリー・メイである。先ごろアメリカ大統領に立候補したヒラリー・クリントンも女性である。

国家レベルでの女性の台頭は比較が極端であるかもしれないが、日本のビジネスシーンを見ても女性の活躍は目立って増えてきている。営業職の約半分は女性と言っても過言ではないほど営業ウーマンは増えているし、今まで男性専用職種といえたところにも女性が活躍するシーンをよく見かける。
たとえば、建設業や運送業などである。もともと女性ならではの感性で男性とは違ったアプローチが可能であることに加え出産や育児を乗り越えて社会参加したいという女性たちの意思が表社会に湧き出てきている。

もともと男性と女性が存在しプライベートな環境でもお互いが必要であることを考えればここ数年の女性のビジネスへの進出はしごくもっとも現象とも捉えることができる。