2017年卒業の学生獲得活動、2016年の採用活動ですが、
売り手市場(学生が有利な市場)の影響を受けて、
あの手この手で採用活動に臨む企業が増えています。
そのひとつがワンデーインターンです。
3月1日付の日経新聞記事によると、
一日だけ仕事を体験してもらうワンデーインターンを実施する企業が急増したそう。
ある女子学生は、2月に計4社のワンデーインターンに参加した。
当初は銀行や保険会社を志望していたが、IT業界や不動産にも関心が芽生えたそう。
このようにワンデーインターンに参加する学生が目立つということであるが、
学校側就職課の担当者は、1日だけの企業体験で決めるのではなく
先輩の話や情報で就職企業を選んでほしいと語る。
企業側からみると、インターンの受け入れにはそれなりの労力を要する。
まず、専門の人員をそれにあてる必要があること。
モノが思うように売れていかない現代では、
企業側の人員も少数精鋭主義をとっている会社もあって、
なかなか余剰人員はいない。
普段の仕事が忙しい中で、学生のために時間を作って教育実践することは、
自分たちの普段業務を犠牲にする必要がある。
現場を預かっているひとは大変である。
次に受け入れ準備も必要である。
何を教えて何を体験してもらうのかを事前に十分協議して
準備しておくことになる。そうでなくては当日あたふたして、
せっかくのインターン研修も台無しになりかねない。
このように簡単にインターンと言っても簡単にはいかないことを
まずは理解して、インターン受け入れを実践することが肝要。
インターンは、就職協定前に始められる、
自社の魅力を伝えやすい、等の点で自社PRのためには最適。
今年の売り手市場で自社の将来を担ってくれる学生を獲得するいい機会になるので、
それなりの準備をしっかり行って取り組んでみてはいかが。