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ビジネススキルの悩み10選

仕事を行っていこうとすると必ずついて回るのがビジネススキルです。英語力、プレゼンテーション能力、話し方力、コミュニケーション力、文章作成力、パソコンスキル、この他にもたくさんありますね。
学校を出てみんないろいろな経験や失敗を重ねることで自ら新しい技術を勉強したり失敗を克服していくことで少しずつその能力が上がっていくのですが、やはり全ての技術を習得することはとても難しいことになります。社会で活躍中の現役ビジネスマンがいったいどんなスキルを求めているのか、ちょっと覗いてみましょう。

■皆さん、どんな悩みを持っているのでしょう。

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2016年8月23日の日本経済新聞朝刊にビジネススキルの悩みが掲載されていました。20代、30代、40代、50代の男女1,000人にアンケートを実施しそれをまとめたものです。
ビジネススキルの悩みを、多い方から順に1位から10位まで羅列しています。では1位から10位まで順に紹介していきたいと思います。アンケート結果は選択肢の中から該当するものを最大5つ選んでもらいそれをまとめたものです。1位から順にみていきましょう。
1位は「話し方」です。2位は「トラブル対応力」。3位は「リーダーシップ」。4位は「段取り」。5位「時間管理」。6位「プレゼンテーション」。7位「書き方(メール・リポート)」。8位「英語、その他言語」。9位「ファイリング整理術」。10位「ビジネスマナー」。
という結果となっています。

■「話し方」と「段取り」は密接に関連している!

「話し方」に悩んでいると答えた人は、20代と40代男性で2位でした。それ以外の年齢性別の人の回答では1位。大変多いですね。これは年功序列の崩壊で年上の人が部下になったり女性管理職が増えたりしていることが背景にあると記事は紹介しています。
悩みの2位「段取りと時間管理」は仕事の効率化のためには大切なスキル。一人あたりの仕事量は増えるが長時間労働撲滅が叫ばれている現代、この相反する環境に悲鳴を上げている人が浮き彫りになっているとも記載されています。

しかしそれだけではありません。「話し方」で悩む人が増えている大きな原因のひとつにデジタル社会の利便性があります。
昔は人と会って直接話すことなしでは仕事は完了しませんでした。いつでもその人のところに出向いて直接話しました、あるいは電話で伝えました。ところが現代はデジタル技術の進歩普及でPCやタブレット、スマートフォンなどの機器を使って人と会わなくても会話ができる環境が整っています。会話や連絡はメールで、あるいはラインやフェイスブックというソーシャルネットワークで済ませる時代です。とりあえず一方的なコミュニケーションですがメールを行っておけばことが足りてしまいます。
これらデジタルの申し子たちは、人間から会話を取り上げてしまいました。考えようでは大きなエネルギーを必要とする会話、これをしなくても意思は通じる。だからみんなそこ(会話)から離れてしまったのです。
こんな時代を通じて人との話が苦手、という人が社会に増えてしまいました。「段取りと効率化」で悩む。段取りとは何でしょうか。段取りが最短で仕事をこなせる内容になっていれば大変効率的です。段取りには自分の段取りと他人の段取りがあります。自分の段取りは自分で行えばことが済みますが他人の段取りは他人まかせです。
しかし他人の段取りもうまくコントロールすることが可能なのです。それは言葉でコミュニケーションしてしっかり行ってほしい段取りを伝えること。これができれば効率的仕事が可能となります。

実は「話し方」と「段取りと効率化」」は密接につながっているのですね。

■問題はコトバだった!

「トラブル対応力」で悩む人が2位となっていますね。ストレス社会はみんなにストレスを与えています。ストレスがあるので他人にそれを振り向けてしまう。極端に言えばクレーマーですね。クレームを言われる方にも何かしら原因はあります。クレームをつける方もそれなりの理由があります。そしてクレームの他にもビジネス上のトラブルが起こります。クレーム含めこれら全てのトラブルに対し解決の糸口になるものが実はあるのです。それは、コトバ(言葉)です。

つまりここも「話し方」が大いに大切でキーポイントです。悩み6位の「プレゼンテーション」も言葉の問題です。3位の「リーダーシップ」も言葉で解決します。オバマ大統領も演説の名手です。たとえは悪いけれどヒトラーもそうでした。リーダーも自分の言葉で部下をリードしていく必要があるのです。

このように皆さんが挙げているビジネススキルの悩みの殆どは「話し方」の問題であったと捉えることができるのです。「話し方」つまりコトバをどう操るのか。皆さんの大きな課題ですね。新卒を採用し戦力として育てていく際にもメールではなくコトバのチカラを高めてもらうような研修や指導が必要になってきています。