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コーポレイトサイトはしっかり創る

以前、就職活動中の学生アンケートを紹介しました。その企業に入った時どんな仕事を行っていくのか、どんな環境で毎日を過ごすのか、そんなことがわかるホームページをつくってほしいという内容のアンケート結果でした。
学生にとっては既存のホームページの情報では応募していい企業なのかそうではない企業なのかの判断がつきにくい、ということなのでしょう。また、就職ナビ上の情報も本来欲しい情報が少なく判断がしにくい。

企業学生双方ともに役立つホームページとは何でしょう。コーポレイトサイトのことを少し考えてみたいですね。

■デジタル社会で何が変わったか

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デジタル社会で何が変わったのか。30年ほど前この世にインターネットが現れる前の時代ことを少し。

その当時、学校は土曜日は半日授業があり、中小企業の休みは時々土曜日が休みでしたが基本的には日曜日だけ。(大手企業は当時既に土日はお休みになっていましたけれど・・・)この時代、営業マンは見積もりを持参でお客さまに届け請求書も持参して集金にて売上を回収していました。全てお客さまとお会いしての商談がビジネスの基本中の基本時代だったわけです。

当時既にファックスは利用されていましたが、見積もり書をファックスで送ろうものならば場合によってはお客さまから大目玉をくらった時代でもありました。見積書は実際に会って渡すものだと。学生も入社希望の会社に連絡してその企業の案内を送ってもらったり、場合によってはわざわざ会社に出向き会社案内・入社案内を直接もらっていた時代でした。企業研究は会社四季報をめくったりして今後の業績を予想したりしていました。

今はどうでしょう。
営業マンの見積もりはメールで一瞬のうちに相手に届きます。下手に持参したいと言い出そうものなら、いやいやメールで充分です。といわれてしまう時代になったのです。お客さまになかなか直接会えなくなってしまいました。学生も企業研究はホームページで済ませます。就職ナビから簡単にエントリーします。説明会も就職ナビ経由、面接の連絡から採用内定に至るまで全て連絡はメール経由となりました。

直接会ってのコミュニケーションが少なくなった時代、全てをメールでやりとりする時代、会社情報をホームページで確認する時代、電車に乗りながらスマホで情報を取得する時代となったのです。皆さん!こんな時代にホームページはどのように役立てたらいいのでしょうか。ホームページこそ貴社の活路を開く重要なコミュニケーションアイテムである。そう思いませんか。

■コーポレイトサイトで伝えなければいけないこと、その一

コーポレイトサイトとは会社案内として機能するサイトです。印刷物としての会社案内は皆さんきっとお持ちでしょう。そのWEB版がコーポレイトサイトとなります。現代の基本アイテムと言えます。

そのコーポレイトサイトで伝えるべきこと。それはやっぱり会社概要です。
会社概要は、住所・電話・ファックス・URL・営業種目・代表者・役員・沿革・資本金・営業年数・年商・従業員数。これらをホームページ上にきっちり載せるべきです。これは何故でしょうか。会社概要は商品で言えばすなわちスペックだからです。

たとえば例としてお話しすると、商品PRを考えた時、スペックがあってからこそのPRとなります。PRのひとつである広告はスペックをベースに創られます。スペックがいろいろな広告表現に繋がっていきます。スペックが抜きんでている、他と差別化できているから商品は売れていくのです。ですから、同じように会社概要が抜きんでている(いい)から会社の商品やサービスも売れていくということになりますね。

WEBを眺めてみると自社商品やサービスのPRばかりが先だってしまって会社概要の記載がないホームページや会社情報が少ないホームページを見かけますが、これではせっかくのホームページであっても会社訴求効果が大いに削られてしまっていることに気づかなければなりません。どんなに商品やサービスが魅力的に映っても肝心の会社概要(スペック)がない会社との取引は通常は考えません。これは優良企業になればなるほど顕著です。ビジネスでは、商品(サービス)を買うにしろ売るにしろ経営状況や会社信用状況をみて判断するからです。どの会社も廃業や倒産しそうな会社とは取引はしないでしょう。そのような与信効果が会社概要にはあるのです。

■コーポレイトサイトで伝えなければいけないこと、その二

コーポレイトサイトでは会社のコンセプトが大切です。会社のコンセプトとは会社の核になる理念や指針です。コンセプトはできれば代表の言葉で語りたいところです。

コンセプトを語ったら次は営業案内です。営業案内は会社がどのような商品(サービス)を扱っているのかということです。商品(サービス)。その特長や導入のメリットは何でしょうか。商品やサービスが多い企業は電子カタログ化が必要となる場合もあります。この営業案内(商品やサービス紹介)は銃器でいえば弾薬と同じです。性能の良い弾があればあるほど戦いは有利なります。ビジネスが発展します。営業案内部分は掲出ボリュームが大きくなりがちですがわかりやすく丁寧に整理して作成したいものです。

あとは構成要素としてアクセスや問い合わせフォームのような定型コンテンツが必要となるでしょうか。このように作成することで取引先の拡大に繋げることができるし、取引先同様に学生にも貴社の信用とコンセプト、取り扱い商品のPRができるようになります。そして(新卒)採用サイトを考えていきます。

■コーポレイトサイトとの連動。新卒採用サイト。

新卒採用サイトをコーポレイトサイトの中に併設しようとするとどうしても煩雑としたホームページになってしまいます。それどころか伝えたいコンセプトがコーポレイトサイトと新卒採用サイトで絡まってしまってきれいでわかりやすいホームページにはなりません。お互い相殺し合ってしまうのです。それにデザインも煩雑化してしまいます。

そこでコーポレイトサイトからバナーを貼ってそこから新卒採用サイトに誘導して新卒サイトを独立化させることを考えます。このようにAはA。BはBと考える。そしてAとB(複数サイト)の連動を考える。こう企画することで学生がいつ見てもわかりやすい、コーポレイトサイト、そして新卒採用サイトを制作しマーケットに提供することができるでしょう。