学生アンケートから考える
やりたい仕事
大手就職ナビ、マイナビ。このアンケートから学生が考えるやりたい仕事をみて行きましょう。アンケートは2016年大学卒業者対象です。やりたい仕事がみつかった時期は?この質問に対して、就職活動前にみつかった(28.7%)。就職活動中にみつかった(55.1%)。就職活動が終了してみつかった(2.1%)。まだみつからない(14%)。全体の85%近くが就職活動中までに自分がやりたい仕事をみつけています。
■やりたい仕事って何でしょう。
学生のやりたい仕事の傾向を理解する。これは採用活動上で、たとえば説明会や面接時などに、貴社が学生にそのような仕事ができる可能性を示唆する。これで学生の貴社に対する興味やモチベーション、あるいは入社意思を高める効果に繋げることができるのではないでしょうか。答えた人の数の多い順に紹介していきます。
①人の役に立てる仕事がしたい
②自分が何かを達成したと感じられる仕事がしたい
③今まで身につけたスキルや知識を活かせる仕事がしたい
④社会貢献ができるような仕事がしたい
⑤自分の成果をきちんと認めてもらえるような仕事がしたい
⑥仕事の内容より周りの人間関係や職場環境の良い所で働きたい
⑦自立してやっていけるスキルが身につくような仕事がしたい
⑧ひとつのことだけ専念せずにいろいろなことができる仕事がしたい
⑨人とかかわりながらグループでまとめていく仕事がしたい
⑩できるだけ高い給料がもらえる仕事がしたい
⑪自分で仕事量や時間をコントロールできるような仕事がしたい
⑫新しい企画やアイデアを考えて商品にするような仕事がしたい
⑬自分で意思決定できるような責任ある仕事がしたい
⑭じっと座っていないで体を動かすような仕事がしたい
⑮リーダーとなってみんなをひっぱるような仕事をしたい
⑯多少リスクがあってもワクワクするような仕事がしたい
⑰良いライバル意識をもって競争し昇進できる仕事がしたい
⑱芸術的な創造力あふれる仕事がしたい
■ひとことコメントします!
①人の役に立てる仕事がしたい/この答が一番多いのはうなづけますね。仕事は人の役に立てなくては世間から受け入れてもらえないので。
②自分が何かを達成したと感じられる仕事がしたい/自己満足度を充足させるのが人生の醍醐味。達成感を味わいたいと望んでいます。
③今まで身につけたスキルや知識を活かせる仕事がしたい/学んだことを活かしたいと思うのは当然。仕事のベースになればいいですね。
④社会貢献ができるような仕事がしたい/①の回答と似ています。社会貢献なのでもっと広い意味合いや長期的なことも含んでいるのでしょう。
⑤自分の成果をきちんと認めてもらえるような仕事がしたい/成果を正当に評価してもらえない、は、認められていないということ。大事です。
⑥仕事の内容より周りの人間関係や職場環境の良い所で働きたい/最近、鬱で休職する人が多いのを受けている影響でしょうか。
⑦自立してやっていけるスキルが身につくような仕事がしたい/これは独立志向の表れ。モチベーションの高い学生のコメントです。
⑧ひとつのことだけ専念せずにいろいろなことができる仕事がしたい/グローバル志向で多様な仕事に臨んでみたいと望む学生が増加。
⑨人とかかわりながらグループでまとめていく仕事がしたい/単独よりも、仲間やチームをつくって仕事に臨みたいということでしょうか。
⑩できるだけ高い給料がもらえる仕事がしたい/こんな学生はたのもしい。でも給料は能力と比例するということを忘れないでほしい。
⑪自分で仕事量や時間をコントロールできるような仕事がしたい/この望みがかなうのは(オーナー)社長くらいではないでしょうか。
⑫新しい企画やアイデアを考えて商品にするような仕事がしたい/モノづくり日本を象徴するような希望です。そのための感性を養って。
⑬自分で意思決定できるような責任ある仕事がしたい/部長以上の役職者の仕事です。その域まで行けるように頑張ってほしいですね。
⑭じっと座っていないで体を動かすような仕事がしたい/デスクワークではなく、アクティブワークを望む。健康志向の影響かも。
⑮リーダーとなってみんなをひっぱるような仕事をしたい/頼もしいですね。こんな若者が増えてくれることを期待したいと思います。
⑯多少リスクがあってもワクワクするような仕事がしたい/企業にとってリスクは減らしたいのですが、虎穴に入らずんば、でしょうか。
⑰良いライバル意識をもって競争し昇進できる仕事がしたい/最近では安定志向が強い中、昇進志向の学生は少ないと思っていましたが。
⑱芸術的な創造力あふれる仕事がしたい/これはメーカー系でソフトな路線のモノづくりを行っている会社に就職した人の発言でしょうか。
総見で意見を述べさせていただくと、最近の学生も捨てたもんではないなぁと、思いを新たに。ここ十数年の日本経済の低迷からくる無気力感(これは極端に表現していますが)を感じていた昨今ですが、アンケート結果をみて学生の仕事に対する熱意、チカラ強さを感じました。