こんな採用、どうですか?
説明会を受け、履歴書を送り、グループワークに挑み、数回にわたる面接をし、最後に内定。現在の日本における就職活動のルーティンです。
今回はこのルーティンを、ちょっとひねりを加えたり、自由にしたり、再構築したりした、珍しくて、でももしかしたら最先端かもしれない採用活動をご紹介しようと思います。採用にお悩みの方には、その新しい視点が参考になるかもしれません。
さぁ、準備はよろしいですか?
■1、 おもしろい採活①コンビで採用編
http://www.asoblock.net/recruit/2017newgraduate/
まず初めにご紹介するのは、株式会社アソブロックの「コンビ採用」です。
アソブロックは「人を育てる」というコンセプトで、出版・制作事業や、幼稚園・保育園の環境支援事業、人事・組織のコンサルティング事業など、多くの事業を展開している会社です。
2004年にも「じゃんけん採用」というユニークな採用を行っていました。
そんなアソブロックが今年実施するのが「コンビ採用」。
応募から面接、内定、入社まですべて二人一組で行う方式の採用活動です。
同じ面接に挑む信頼できる「仲間」と、会社をより新しく、よりやわらかくして欲しい。
一方でその仲間は「ライバル」でもあり、社後も変わらずお互い切磋琢磨してほしい、などの想いから考え出されたアイデアだそうです。
このような採用のコンセプトが、そのまま会社の性格を現しているようですね。
■2、 おもしろい採活②自由化編
http://recruit.zigexn.co.jp/
続いてご紹介するのは、株式会社じげんによる「3つの採用本質主義宣言」です。
じげんは、求人や結婚といったライフイベント領域で、検索、応募、問い合わせまでが一括でできるサイトを運営している会社です。
就活時期の二分化などによる就活機会の損失を防ぐという目的で、
選考・入社時期を自由化した「モラトリアム採用」、
新卒・中途の区分をなくした「ボーダレス採用」、
国籍や性別を問わず、多様な専門性・志向を持つ人を対象「カオス採用」
という三つの採用を行うことを宣言しています。
就職活動とはなんなのか、採用とは何なのか。
その本質を考えたからこそ生まれた、学生・企業の双方にメリットのある採用方式ですね。
■3、 おもしろい採活③再発明編
http://recruit.drecom.co.jp/2017/
最後に紹介するのは、株式会社ドリコムの「就活の再発明」です。
ゲームや広告メディア事業を行っている会社ですが、この会社の新卒採用、面接は一切ナシ。
2段階のインターンシップを設けて、その評価でのみ採用を決定するという斬新な採用活動を行っています。
就職活動の本質とは「徹底的な相互理解である」という考えをもとに実施されているこの採用活動は、多くの就活生にインパクトを与えているようです。
いわゆる「普通の採用活動」とは少し違った方式をとっているこれらの会社。
しかし決して、ただ注目を集められるから、というような理由だけで実施しているわけではありません。
今後企業に多くのメリットをもたらしてくれるだろう学生を、今後学生に多くのメリットをもたらしてくれるだろう会社を
しっかりと探し当てるために考え抜かれた方式だと私は思います。
奇抜な採用をしてみたり、今あるスタイルの採用方法を変えたりすることは、そう簡単ではないでしょう。
ですがもしあなたが今の採用活動に違和感を持っているのならば、このような会社のやり方を参考にしてみるのもひとつの手かもしれませんね。